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20158/18

アイドル+イラストレーター!?「桃屋マミ 紙芝居ライブ」レポート

例えば、自分のアイドルがグループを卒業したとしたら、その後の動向を知りたくなるもの。卒業とともに表舞台から姿を見せなくなると思われていた人が元気な姿をファンの前に姿を現したときの喜びは、何にも変えられない。

2015年6月に平成琴姫(平成琴という楽器を使ったアイドルユニット)を卒業した桃屋マミが、7月27日に下北沢mona recordsにて、卒業後初めてファンの前に現れ、ソロ活動を開始して初のライブを行った。


今回のライブはワンマンライブではなく、鍵盤やギターなどを使用したアーティストとの対バンライブではあった。その中でも桃屋はある意味、一線を画していた。なぜならば、今回は「紙芝居ライブ」と称したライブであったらからだ。桃屋は卒業後、イラストレーターの道を歩みだしている。その一環で、今回、自身が作画およびストーリー制作した紙芝居を使って、読み聴かせライブをするといったものだ。一般的にイラストレーターという仕事であれば、本来表舞台に立つことはほとんどない。もちろん、彼女が卒業を決断した際に、イラストレーターの道を進むことはファンも知っており、表舞台に姿を現すこともなくなると覚悟していた。だが、このように姿を現し、ましてや、アイドルとしてだけではなく、イラストレーターとして、こうやって元気な姿で表舞台に立つことに、ファンは嬉しくもあり、感慨深いものを感じた。おしゃれな家をイメージしたようなアットホームな会場に、卒業後の桃屋の活躍を一目見ようと大勢のファンが詰め掛け、対バンでは会場史上最高の集客となった。

 

始まりは、ファンも驚くべき展開であった。平成琴姫時代のバックバンドである、五人囃子を率いての演奏が始まった。演奏ありのライブがあるとは知らされていないファンからすれば、とっておきのサプライズであった。また、演奏曲も平成琴姫時代の桃屋のソロ楽曲『こんなクッキー作りたいな』であり、演奏が始まった瞬間に、平成琴姫時代から知っているファンからは声が上がった。そこには、平成琴姫時代と変わらない元気で朗らかに盛り上げている桃屋の姿があり、会場からは喜びの声が上がる。

 

演奏が終わると、本題の紙芝居へ。桃屋の気遣いで、昔懐かしい気持ちで紙芝居が見れるようにと、ファンに水あめを配るなど、ファンにとっては嬉しいプレゼントもあった。アットホームな雰囲気の中、桃屋の完全オリジナル作品が始まり、会場にいたファンは真剣なまなざしで見ていた。 今回、桃屋が作成してきた紙芝居は2本。1本目は『ぞうさんのなやみ』という、公園の遊具にある象の滑り台をモチーフにしたお話。象が動き出し、日本中を飛び回り、自分の悩みを解決しながら、元にいた公園に、子供達のために戻ってくるお話で、心温まるハートフルなお話になっている。クレヨンで描かれた可愛らしい絵タッチで、見る人を童心に返らせる。また、紙芝居中にファンに質問をするなど、ファンと一緒に楽しめる内容となっていた。桃屋はこの作品に対し、「この話、目黒で散歩していたときに、とある公園を歩いていたら、『マミちゃん』って声がしたんです。公園の遊具が話しかけてきて、『マミちゃん、紙芝居のネタ考えてるの?』って喋りかけてきたので、作ったんです。」とちょっとした裏話をファンに伝えた。

 

2本目は『もぐもぐうさぎ』という紙芝居。1本目と同じく、クレヨンで描かれた作品。可愛いらしい雰囲気で始まるかと思いきや、冒頭から主人公のうさぎが「そろそろ、毛皮にされるのは僕だろう。いや、肉付きもいいから食用かな。」とブラックなセリフから始まり、思わずファンも声を漏らして笑っていた。もともと、毒舌な部分があり、独特な雰囲気を持つ彼女は、このようなシュールな話がでても「桃屋マミだから」と見過ごせてしまう。もちろんストーリー本編は、あまりにもシュール。屠畜場にいる主人公のうさぎが食事に出されたニンジンに恋をしてしまい、食べずに一緒に脱走。その後、ニンジンと遊んでいるとニンジンがしわしわに弱ってしまい、悩んだ末にうさぎがニンジンを食べる。だが、それに対しての後悔ともう一度ニンジンに会いたいという気持ちが募り、最終的にはうさぎが自分自身を食べてしまうお話。本人曰く、「死を目前にすると人は狂うということと、好きな人を傷つけないようにしたいっていう気持ちが、一番その子を傷つけてるんじゃないかなって事を言いたいんです」と、この紙芝居の意図を説明した。あまりにも深い意図に、会場も「うーん」と唸ってしまうほどであった。

 

和やかな雰囲気で行われた紙芝居ライブ。今後もイラストレーターとしてだけでなく、自作のイラストを持ち込んでのライブが出来る“お絵描きレーター”(お絵かき+イラストレーターの本人による造語)として、活動していくこともファンに伝えた。イラストという表現方法を使い、以前と変わらず、ファンと会って交流し続ける彼女。そして、そんな彼女を応援するべく、多くのファンが駆けつけたライブであった。平成琴姫の時には、歌やダンスで観客を魅了して、時にはトークで会場を盛り上げてきた彼女。その経験を活かし、次はイラストレーターという新分野に挑み、イラストでファンやまだ見ぬ子供たちを笑顔にしていきたいと卒業ライブでは語っていた。きっと近い将来、彼女の紙芝居とお話で同じ空間で老若男女問わず、一緒に笑顔になれる日がやってくる。そんな日が待ち遠しいものだ。

(text & photo by KUMA)

 

Profile

桃屋マミ(Momoya Mami) 1989年3月28日生まれ。愛知県出身。

 

Setlist

01.こんなクッキー作りたいな
02.ぞうさんのなやみ(紙芝居)
03.もぐもぐうさぎ(紙芝居)

 

Event Information

●桃屋マミ プロムナード・ギャラリーにて作品展示決定

日程:2015年8月17日(月)~2015年8月30日(日)

会場:都営新宿線 市ヶ谷駅 プロムナード・ギャラリー

 

●桃屋マミ ライブ

日程:9月27日(日) 開場12:00/開演12:30

場所:青山  月見ル君想ウ

 

Link

桃屋マミ オフィシャルブログ

桃屋マミ オフィシャルTwitter

 

Photo gallery

 

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