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「2年の軌跡」NEO from アイドリング!!!ライブツアーレポート

2年はあっという間だ。今までにリリースした楽曲をすべて歌い終わり、満面の笑顔で一列に並ぶ彼女達を見て、会場にいたファン様(メンバーが呼ぶ、ファンの総称)がそうつぶやいた。アイドルが飽和している時代、2年間のグループ活動はそう長くはない。だが、その2年は僕たちの想像をはるかに凌駕するほどの濃い時間だったに違いないと感じた。ゆえに、この2年間もこのライブもあっという間だった。


8月29日(土)、新宿ReNYにて「NEO from アイドリング!!!2大都市ツアー最初で最後の”NEO殿ライブツアー 2015″~未来へ~」東京公演が行われた。母体グループでもあるアイドリング!!!が10月末で全員卒業するため、同月日にアイドリング!!!のNEO期(6期にあたるメンバー)の全員で構成されたユニットNEO from アイドリング!!!(以降、NEO)も活動が終了する。その名の通り、最初で最後のツアーで、そして最後のワンマンライブ。その姿を応援しようと、約700人のファン様が駆けつけ、満員となった。

 

おなじみのSEから、メンバーが飛び出し、スタンバイをする。スタンバイ位置に着いた瞬間に、会場からは「おー!」と声が上がる。通称“関谷ハウス”と呼ばれる、リーダー関谷真由(せきまゆ)を他メンバーが囲んだ姿が薄っすらと暗闇の中から見えたからだ。このスタンバイから始まる楽曲は『無限ラビリンス』。もともと、先輩メンバーである伊藤祐奈(ゆうな)、石田佳蓮(石田氏)が加入していたが、今年の4月より、この2人がNEOから卒業し、同期の5人だけになった。その再出発の意味も込められた楽曲であり、それを最初に歌う姿を見て、彼女たちの成長がうかがえたのと、この先のライブの期待が膨らんだ。この日のNEOは特段に輝いていた。古橋舞悠(ふるちゃん)のセクシーなダンスと歌声、せきまゆの凛々しい表情とつま先から頭のてっぺんまでを大きく使うダンス、橋本瑠果(るかぴょん)の愛らしい姿と少し見え隠れするようになった大人らしさ、佐藤麗奈(さとれな)のとびっきりのかわいさ、佐藤ミケーラ倭子(ミケ)の力強くも美しい歌声、どこに視点を合わせればいいか分からないほど、目移りしてしまう。2年の歳月をかけて、立派なアイドル、パフォーマーとしてファン様を魅了してくれる。

NEOの特徴は、アイドリング!!!と違って、ソロの歌い分けが多いこと。『無限ラビリンス』はソロの歌い分けが多いので、1人ひとりの魅力を存分に楽しめる。特に目を引くのは、サビでのせきまゆのフォーメーション移動。端から端へ移動し、真ん中のポジションに戻る(この間、計算上約3.5秒)という「アスリート」と言われてるせきまゆの動きが目に留まる。その他にも、間奏で、ミケがふるちゃんを操り人形のように力強く操る動きなど、先輩がいた頃にはない新しい動きが見れた。

矢継ぎ早に盛り上がり曲の『プリ♡きゅんサバイバル』、そして、8月に出した最初で最後のラストアルバムの表題曲『NEO Kiss♡Memories』と続く。『プリ♡きゅんサバイバル』は可愛いらしいサウンドと歌詞が特徴的な曲。ファン様の声援に拍車をかけるようにメンバーが煽りを入れる。1番サビ終わりの「You’re My Darlin’ !!」ではCD音源と違い、思いっきり力強く伸ばし歌いきる様子が見えて、メンバーの気持ちが高ぶっているのが分かった。サビ前でのミケが「行っくよ~!」や「もういっちょ~!」と天真爛漫に煽る姿もあり、心を撃ち抜かれてしまうかわいさであった。あまりの可愛さと、盛り上げたいという一心で、「キミが大好きなんだ!」という歌詞に「オレモー!」と力強く返す。心を撃ち抜かれたのは何もこの曲だけではない。『NEO Kiss♡Memories』もザ・アイドルのような80年代後半から90年代前半のシティポップスサウンドに、可愛いらしい歌声とダンスで魅せる。明るく激しく盛り上げる前曲2曲に対して、軽快な楽曲でダンスの振りも比較的ゆったりとしている。そのせいか、よくメンバーと目線が合い、思わずうっとりとしてしまうのだ。最後の5人の投げキッスでは、言うまでもなく心を撃ち抜かれる。

MCでは、パフォーマンスをしている若々しい可愛らしさと、アイドリング!!!仕込みのトーク力が発揮されて、会場は笑いが絶えない。その中でも、前述の『NEO Kiss♡Memories』では、るかぴょんとさとれなが一部振付をしたことの秘話を話し、ファン様も食い入るように彼女たちのトークに耳を傾けた。

MC後はしっとりとした雰囲気に変えて、『波打ち際のリフレイン』。スローテンポで70年代のアイドルを髣髴とさせるような楽曲に、ファン様も体を揺らしながら彼女たちを応援する。1人ひとりの声がより鮮明に聞こえるため、結成時よりもはるかに歌がうまくなっていることを再確認でき、その成長に改めて驚かされた。2番の「キスをした」というフレーズで、ふるちゃんとさとれなが、るかぴょんにキスをするダンスをしたため、思わず目が奪われ、自然と微笑んでしまった。しかも、ふるちゃんは本当にしたようで、るかぴょんも驚いてしまう姿もあった。その影響か、間奏で2人が一緒になる場面で、少しるかぴょんが照れているような表情があり、そんな場面ですらも微笑ましく思えた。

スローなナンバーの後は、攻撃的な盛り上げ曲『突進少女』。「堕ちて堕ちて とことん堕ちちゃっていいじゃない」、「とんがれ!尖れ!尖って突進だ!」と、ボロボロになっても躊躇わずに突き進む意思を表した力強い楽曲だ。鳴り物入りで加入し、さらには一番後輩でありながらも派生ユニットとして独立して動く彼女たちの苦悩と、独自の路線で突き進む姿がリンクしている。ゆえに、彼女たちも並みならぬ力強さと迫力を会場にぶつける。ミケの煽りの「行くぞー!」も、可愛らしさよりも力強さが伝わる。4分10秒の楽曲を激しく踊る姿に、思わず息をするのも忘れてしまう圧倒感があった。ちなみに、この時のさとれなの「ソコノケソコノケ!角だぞー!」は過去最高の盛り上がりと可愛さを見せた。

勢いは止まることを知らず、るかぴょんが小さな体を使って「寝乙女ライブツアー、盛り上がっていくぞー!」と咆哮して、『寝乙女X’masNight』が始まる。るかぴょんの咆哮にファン様も強く感化され、より声援が大きくなる。メンバーが恋する乙女のように踊り舞う姿は、可愛いの言葉以外に浮かばない。また、Dメロのせきまゆのソロでは他メンバー4人がキスをするようなダンスに心がまた奪われる。

MCでは、NEOの歴史を振り返りながら、ファン様とともに思い出に浸っていた。2年前のデビューシングルリリースイベントでメンバーが泣いている中ミケだけ泣いてなかったと、相変わらずのお調子者のキャラクターぶりを話していた。また、当時はよくスタッフに怒られていた話を出し、「怒られたことや泣いたことも全てこの5人に詰まっているから、(怒られることが)起きてよかったよね。」とふるちゃんが前向きな発言をすると、すかさず、最年少のるかぴょんが「良いこと言うじゃん、珍しいね」とからかう部分もあり、その光景に思わず笑いがおきた。どんな話でも笑い話にしてしまうあたり、アイドリング!!!らしさを感じられる。

次の曲『雨とワルツ』は、メンバー全員が傘を使ってダンスをする楽曲だ。実は、この日の天気は少々雨がぱらつく空模様で、この楽曲がぴったりな日。屈託のない笑顔で歌い踊る姿に、彼女たちがいるならば、こんな雨の日も悪くないと思ってしまう。心が澄み渡るように晴れていく、それも彼女たちの太陽のような明るさがあるからだろう。

MCを挟んで、メンバーで振付を考えた楽曲『ドーナツの向こう側』を歌う。アイドリング!!!のシングル『キュピ♡』にて、メンバー各期(1~NEO期)ごとに収録されている楽曲であり、それ以前にNEOのライブではあまり歌われない珍しい楽曲だ。今年4月に行われたアイドリング!!!FESにて、1~4期は各期毎に演奏したが、NEO期だけは5期と一緒に歌ったため、NEOだけでの披露は初めてである楽曲だけに、タイトルコールするだけで、驚きと期待の声があがる。この楽曲は各期ごとに歌われているため、アイドリング!!!の各期の特徴や雰囲気が垣間見える。特にNEOは、ダンスの振りで抱き合ったり、一緒に遊んでいるような振りが特徴的だ。大サビ前の「世界は素晴らしい♪」部分では、ふるちゃんとせきまゆの美しいハモリが見事に決まるなど、NEOの仲の良さ、団結力が存分に見れるものであった。以前、せきまゆのインタビュー(http://idsp.jp/1411)にて「他の期に比べて、一番って断言できるぐらい仲はいいですね」と述べていたが、まさにそれを目の当たりにした気分であった。

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