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201511/11

平成琴姫ワンマンライブ『琴姫城 RETURNS』レポート「新章の幕開け」

 

新生琴姫と掲げ、新しいスタートを6月にきった平成琴姫。そんな彼女たちのワンマンライブ「琴姫城 RETURNS」が11月8日が新宿ルイードK4にて行われた。雨が降り出す悪天の中、約200人の衛兵(ファンの総称)が駆けつけ、あふれるほどの大盛況ぶりだった。平成琴姫は今年の6月7日にオリジナルメンバーである沙月美祐と桃屋マミの2人が卒業、6月30日にオリジナルメンバーであるかとう唯、新メンバーの神楽あゆ、Coco海里、仲村一夏で新しいスタートをし、現メンバーでの初ワンマンライブとなる。


ステージにはスクリーンが用意され、各メンバーが書いた絵によるOPムービーが流れる。スクリーンが上がると、暗闇からメンバーが登場、客席から大きな声が上がる。メンバーは、神妙な面持ちで静まる瞬間を待っていた。静寂の中、かとうのカウントから始まった『さくら さくら』のインストラメンタル演奏。4人の平成琴(大正琴を現代風にアレンジした楽器)が場内に美しい旋律を響かせる。その姿に会場は思わず、目を奪われてしまい、温かく見守ってしまう。1曲演奏が終わり、張りつめた緊張の糸は拍手とともに解かれ、次の曲のイントロが流れる。彼女たちの代表曲であり、かとうが作詞した『乙女革命』が始まる。ともに盛り上がる瞬間を待ちわびていた衛兵は会場内で配られていたオレンジのサイリウムで迎える。

 

新体制となった彼女たちを歓迎するオレンジの海。一度解散目前まで迫っていたグループは、リーダーのかとうと新メンバーの頑張りで、満員の会場でワンマンまで行うようになったのだ。この奇跡を祝福する雰囲気、これからともに楽しむ雰囲気が会場中に立ち込める。その想いが伝わってきたのか、メンバーの顔もいつも以上に笑顔だ。

このグループの特色の1つとして、三つ指の礼がある。メンバーもお客さんも正座をして三つ指をついてお礼する、グループ初期からのあいさつだ。今日もいつもと同じように行ったが、全員が正座できるほどのスペースがないぐらい会場は満員、彼女たちを応援しに来た衛兵の数の多さが分かった瞬間だ。

 

気合いをさらに注入するかのように『千本桜』の演奏が始まる。インストの楽曲から始まり、平成琴の音色が存分に味わえ、なおかつバックバンドである五人噺が4人の演奏に華を添える。速弾き演奏のメロディーもかとうはなんなくこなし、平成琴姫のリーダーらしいパフォーマンスで圧倒させる。その勢いは止まらず『ワッショイ音頭』へと移る。オリジナルメンバーの時とは違う歌詞になっており、各メンバーの名前に由来した歌詞が割り振られている楽曲。ここぞとばかりに、メンバーの名前が大声で上がっていく。途中でコール&レスポンスも行われ、想い想いの言葉を衛兵と一緒に上げた。その都度、メンバーカラーのサイリウムが会場を埋め尽くしたのも感動的であった。間奏後、海里の「大好き」という言葉で、その可愛さに脳天を撃ち抜かれてしまうほどの衝撃を受けた衛兵も多かった。

 

新体制になってから、久しく歌われていない楽曲も多いが、徐々に解禁されていった楽曲もある。例えば、『Darknes~心の闇』だ。平成琴姫の歴史上、初めてのオリジナル楽曲。ダークという言葉があるように、マイナー調の暗い楽曲だが、グループの中でも盛り上がる楽曲に成長した。今までため込んでいたパワーを放出するように舞い踊り魅せていく。

今回はライブ演奏だけでなく、衛兵にとって嬉しい企画も多かった。メンバーのサイン等が当たる抽選会、さらには各メンバーが今後の飛躍を誓う書初めを発表する場面もあり、ほんわかした雰囲気と思わず微笑んでしまうような場面が多く見受けられた。発表に関しては、苦手な食べ物の克服やダイエットなど、演奏とのギャップを感じられ、そこもまた微笑ましい。

 

和やかな雰囲気を一気に変え、より琴姫の虜になってしまう瞬間が訪れる。『恋文』という楽曲の時だ。名前から連想されるように、恋する乙女の心情を描いた楽曲で、かとう作詞によるもの。アップテンポの楽曲でありながらも、衛兵を見つめながら1節ずつ大事に歌っている姿が魅力的であった。また、途中、ラップ調の歌詞もあり、懸命に歌う姿がとてもまぶしい。

立て続けに、『春一番!』を披露し、会場のボルテージはさらに上がる。平成琴を大きく振り下すダンスで迫力ある演出を与える。身体を壊してしまうんじゃないかという大きな振付に圧倒されながらも、そこには彼女たちがこの短い間ながらも培った力強さを感じられ、過去を知っているものからすれば感動すら覚えた。

本編の終盤戦は力を余すことなく盛り上がり曲を披露していく。定番曲の『メロディ』では衛兵に対して、煽りながらも「ありがとう」と感謝の気持ちを大声で叫ぶ仲村の姿がとても印象的だった。それに、呼応するかのように衛兵は全身を使いながらメンバーとともに盛り上がる。勢いは止まらず、『真夏のシャボン玉』、『ひゅるり』、『LonelyEnd~儚い夢』と続いていく。新体制になって初めてのオリジナル曲である『ひゅるり』は、激しいサウンドと美しい琴の音色が絶妙なバランスで重なっていき、より歌い踊るメンバーが美しく見えていく。また、『LonelyEnd~儚い夢』は初期の楽曲であり、メンバーは違えど、その歴史を感じさせるものがある。

 

アンコール後には、『恋文』そして、『乙女革命』と宴の最後を飾っていった。本来のワンマンライブであれば、ここで終了なのだが、今日は新体制となったグループにとって初めてのワンマン。衛兵はまだまだ力が余っているのだ。ダブルアンコールが自然と沸き起こった。メンバーも喜びながらステージに現れ、本当のフィナーレ曲が流れる。『メロディ』、彼女たちのファーストシングル曲でもあり、彼女たちの楽曲の中でも一番と言えるほど、会場が一体となる楽曲だ。サビでは横の人同士で肩を持ち、左右移動したり、会場真ん中で円になってぐるぐる回る様は、何度見ても圧倒される。このグループと衛兵が作り出す一体感と団結力に感動させられるものだった。

この日は、新たなお知らせとして来年の2月28日には新宿ReNYにて動員400名目標のワンマンライブが開催されることが伝えられ、これには何も知らされていないメンバーも泣いて喜びを表した。新宿ReNYは今年の3月にオリジナルメンバーでワンマンを行い、そして成功をおさめた場所。かとうにとっては新たな琴姫を率いての再戦、そして、新メンバーである3人にとってはワンマンでは初の場所であり、最大の動員数を目標に掲げる。加速度的に成長し続ける彼女たちは、この目標をとうに飛び越えてくれるだろう。

 

平成琴姫は今年の6月にオリジナルメンバーが新たなる道のために卒業した。新宿ReNYのワンマンライブを成功させ、ロンドンでの公演を間近に控えて、勢いに乗り始めていた矢先、あまりにも青天の霹靂とも呼べるほどの出来事であり、風前の灯火を感じさせるものであった。だが、メンバーの卒業発表直後にかとうは平成琴姫を続けること、そして守り抜くことを発表した。それは、ただの発表ではなく、並々ならぬ想いと、逆境の中でも輝こうとする決意表明であった。

予想をはるかに越えるほどの辛さや苦しみ、もがきがあっただろうが、それでもステージに立つときはその不安を微塵に感じさせなかった。平成琴姫の存在が消えることなく舞台に立ち続け、新たな仲間が増えた。神楽、海里、仲村といったオリジナルメンバーとは一味も二味も違うメンバーで新生琴姫というキャッチコピーを掲げ、あらたなる道を歩き出した。新メンバーを引っ張る存在となったリーダーのかとう、メイドカフェ等の萌え文化の仕事に携わりアイドルになった神楽、一度は社会人として仕事につきながらもステージに立つことをあきらめなかった海里、夢に向かって一人上京し、夢を追い、そして平成琴姫の道をつかんだ仲村。1人ひとりが苦悩し、壁にぶつかっている姿を知っているからこそ、衛兵は応援したくなり、守り続けていきたいと願うのだ。このワンマンで感じた一体感は、ともに分かち合ってきた想いが具現化されたものなのだろうと感じた。

 

これからこの4人で作り出す物語は僕たちに何を見せてくれるのだろうか。それが楽しみで仕方ないのだ。そしてもう1つ、こんな苦難を乗り越えていく彼女たちがアイドルとしてだけでなく、1人の人間として面白い。そんな彼女たちと一緒に苦難を分かち合い、ともに喜び、楽しむファンがいるステージはもっと面白いのだ。

 

(text by KUMA / photo by 安藤史紘)

 

Profile

神楽あゆ 1.3生まれ、愛称はあゆちゃん

Coco海里 5.31生まれ、愛称はここちゃん。

かとう唯 6.30生まれ、愛称はゆいちゃん。リーダー

仲村一夏 5.9生まれ、愛称はいっちゃん。

 

Setlist

OPENINGムービー

01.さくら さくら

02.乙女革命

MC

03.千本桜

04.琴姫ワッショイ音頭!

05.Darkness~心の闇

MC

06.恋文

07.春一番!

MC

08.メロディ

09.真夏のシャボン玉

10.ひゅるり

11.LonelyEnd~儚い夢

アンコール

EN01.恋文

EN02.乙女革命

ダブルアンコール

EN03.メロディ

 

Event Information

●2016.1.3(日)

平成琴姫「神楽あゆ」生誕祭

場所:渋谷・CLUB ASIA

 

●2016.1.31(日)

平成琴姫ワンマンライブ

場所:名古屋・HOLYDAY NEXT NAGOYA

 

●2016.2.28(日)

平成琴姫ワンマンライブ

場所:新宿ReNY

 

※各イベント、公演の詳細は公式HPをご覧ください。

 

Link

平成琴姫HP

平成琴姫公式ブログ

 

Photo gallery

 

 

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