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アイドリング!!!武道館ラストライブレポート「愛まみれの笑顔」


改めてメンバー全員がそろったところで、『GO EAST !!! GO WEST !!!』が披露された。ここで驚かされたのは、この楽曲を全員で歌うことだ。もともとユニット楽曲であり、ライブでも多く歌われるが、決して全員で歌うことはなかった。全員でステージを大きく存分に使い、個々のソロで歌い紡いでいく。倉田瑠夏(るぅちゃん)や高橋胡桃(くるみん)などは卒業したメンバーが歌っていたサビポジションを担当。なぜ全員で歌ったのだろうと演奏中に頭をよぎらせたが、全員で「相当凹む事があったら いつだってすぐ飛んでいくから だってウチら友達だから」と歌った時、この瞬間のために歌う必要があったんだと感じさせられた。

再度、バカリズムとフジテレビアナウンサー森本さやか(アイドリンガーからはアニキと呼ばれている)、そして7期生の朝日るな、橋本夏希、酒井芳子が登場し、『Iのスタンダード』を披露した。メンバー1人ひとりを四字熟語に例えていく楽曲。今回は、特別バージョンで、7期生の3人、アニキ、そしてバカリズムも参加するバラエティーに富んだ演奏となった。ちなみに、朝日るなは「二人三脚」、橋本夏希は「三人姉妹」、酒井芳子は「良妻賢母」、森本さやかは「結婚願望」、バカリズムは本名の「升野英知」が歌詞に盛り込まれた。これだけでも、ラストライブにふさわしいと思い笑ってしまうあたり、アイドリンガーはバラエティーの笑いに、良い意味で侵されているかもしれない。M21の『One Up!!!』では鍵盤のサウンドが引き立つアレンジでスタイリッシュに生まれかわる。うめ子の力強い煽りに誘導されながら、「ヨイショコール」で会場全体に気合を注入、あさひ☆によるソロでその姿を魅せつけた。M22の『baby blue』もまた優しさで包まれていくような雰囲気であった。3期生を迎えての初めてのリリース曲であり、始まりを描いた楽曲。サビの部分で、会場全体の大合唱となり6500人の声が1つとなっていた。

ライブの最終ブロックはジェットコースターのように速く、そして興奮止まぬ盛り上がり曲ばかりだ。『MAMORE!!!』、『サマーライオン』と続いていく。『サマーライオン』は、サッカーチームであるFC東京のチャント(応援歌)にも使われている楽曲であり、アイドリング!!!を知らなくても耳にしたことがある人もいるだろう。大サビの後、シャウト気味に発する「Aoh!」はひぃちゃんが担当。誰よりも可愛く、はっちゃけていた。

『やらかいはぁと』が流れると、ある瞬間を待つドキドキ感が生まれる。間奏にて、会場全体がオレンジのサイリウムで埋め尽くされる瞬間だ。その瞬間はギターソロの終わりにやってくる。メンバーとともに正面を向くと一面に広がるオレンジの灯り、思わず声を失ってしまうほどの幻想的な美しさと感動だった。当初は、決まり事ではなく、自然発生的にオレンジのサイリウムがちらほらあったぐらいであった。いつしか、メンバーにこの瞬間を見せてあげたいと思うようになり、定番で行うようになった。そして、武道館でもメンバーにどうしても見せたくて、ここまでやってきたアイドリンガーも多いはず。そんな気持ちをオレンジの灯りに変えて、メンバーを包み込んだ。この時のメンバーは笑顔と、そして涙交じりだった。

本編のラストナンバー『~などあって ~良きところで』。とんちゃんが「みなさんは、何を想像して、今このステージにいるメンバーに重ねますか?色んな思いを重ねながら聴いてください。」と一言伝え、タイトルコールをした。会場から言葉にできない感情の代わりに温かい拍手が送られ楽曲がスタートした。今までを回顧するような楽曲で、振りも様々な楽曲の一部分が混ざっている。彼女たちが生んだ感動や笑い、すべてが重なっていく。渾身のパフォーマンスをするメンバーの頬からは涙が流れていた。

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