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CANDY GO!GO!関根ゆみ 連載コラム「活動5年、頭をよぎった”人として抜かされたな”という言葉」


人として「抜かされたな」って 

昔から部活もバイトも、何ひとつ長続きしなかった私が芸能だけは続けてこられた理由は、ありきたりな理由だけどやっぱり心から好きだからです。

高校の時のバイトとか、半年くらいで転々と色々やってました。スーパーにコンビニ、カフェ。あちこち行っていつもその度に失敗して、「なんか違うな」って飽きちゃって、続けられませんでした。でも高校卒業して芸能の世界に入って、やっと自分のやりたいことを見つけられたんですね。

出会っちゃった!!というか。

グループのメンバーも様々です。

一度就職したのにこっちをメインにして辞めた子もいるし、大学を辞めた子もいるし。兄弟が多くて経済的には辛いけど頑張ってる子もいるし。事情はそれぞれですけど。時間の流れ方も含めて、感覚がちょっと特殊かも。
そのことを強く実感したできごとが、2回ありました。

1回目は、成人式のときのことです。大学に行った同級生が、凄く違和感を感じたのを覚えています。20歳になるまでのたった2年でこうまで変わるものか、って思いましたね。考え方や価値観、金銭感覚、話もノリも、そういったものが合っていたはずなんだけど、まるで合わなくなっていました。どちらがいいとかでなくてね。
例えば、私は成人ですし、もうお酒飲めるようになった時には、感覚がいわゆる「大人飲み」の文化になっていました。芸能生活していた2年間で、しらずしらずのうちに影響を受けていたんですね。場の空気を読んで、ゆっくりお話しする感じです。

でも友達は、飲み放題でお水みたいにガブガブ飲んで、酔っぱらうまで飲む。

大人になったんじゃなくて、冷めちゃったんじゃないかと思って悩んだこともありました。

「学生ノリ」を経験しないで大人になっちゃったんです。

でも今度は逆です。2回目は、22歳の時の同窓会です。

同い年の子たちが結婚したとか車を買ったとか、そういう話を聞いたんです。しかも子供を連れてきた同級生がいて、そうしたら今度は、いつの間にか追い抜かれた気分になってるんですよ。高校卒業した時、成人式の時には自分大人だなって思ってたのに。

特に大学に進学していない子は多かれ少なかれ共通することなんですが、ずっと止まってるんですよ。18歳のままで、全てが。芸能で学ぶことはたくさんあるんですけど、大学も入ってないし、就職活動もしたことないし。スタジオとか現場の空間にずっといるだけなので、時間が止まっているような感覚です。アイドル界全体としてはどんどん低年齢化してきてるんですけどね。最近オーディションで入ってきてくれた新メンバーに15歳の子がいて、うちのグループはそんな若い子が入って来るの初めてなので、メンバーみんなで応援するつもりです。

まあ普通は、働いてたらみんな仕事場にいますよね。でも普通なら、もちろん個人差はありますけど、就職して、結婚して、子供ができて、って、「人生」が見えるじゃないですか。ありがたいことに、CANDY GO!GO!の名前は少しずつ売れてきています。でもその感覚はあっても、はっきりした「進展」かと言われると、「結婚」とか、人生の大イベントではないです。仕事は充実して展開も増えてるけど、仕事じゃなくて、人として。「抜かされたな」っていう言葉が頭をよぎりました。

じゃあ恋愛したいのかよ、って言われると、そういうわけでもないんです。興味がないわけじゃないですよ。そういう嘘はつかないです。もちろん事務所との契約で禁止だからっていうのもありますし、友達が彼氏できたって喜んでるのを聞くとうらやましい気持ちもありますけど、そんな暇は全くないです。そんな暇があるなら寝たいですもん、私(笑)

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